川崎競馬トレセン小向厩舎の個性的な3つの特徴を紹介!

競走馬のトレーニング施設であるトレセンとして皆さんが知っているのは、中央競馬の美浦と栗東、ノーザンファームのしがらきと天栄が有名ですが、地方競馬にもレース前に滞在するトレセン施設は沢山あります。その中でもこちらの記事では、地方競馬の川崎競馬場のトレセン施設である小向厩舎の情報をご紹介していきたいと思います。

地方競馬のトレセン

競走馬の管理と調教、別名では調教場とも呼ばれるトレセン。現代競馬において欠かす事ができない施設ですが、中央競馬だけでなく地方競馬にも勿論トレセンは数多く存在しています。中央競馬と比較すると設備などは整っていませんし敷地面積も狭いのですが、それが高じて普通のトレセンとは違う趣を醸しだしていて、一部ファンなどからは馬のトレーニング風景を見る事ができると好評を得ている所も多いのです。

地方競馬では競馬場の周辺環境の変化や競走馬の収容能力の問題から、競馬場とは別にトレセンを設置している所がとても多いのです。基本的には競走馬のトレーニングの施設ではあるものの、一部区域では一般客に向けた場外馬券売場を設定している所もあれば、グラウンドなどが併設されていて一般解放しているトレセンもあります。

  • 野田トレーニングセンター(埼玉県さいたま市緑区・浦和競馬場)
  • 小林牧場(千葉県印西市・大井競馬場)
  • 小向厩舎(神奈川県川崎市幸区・川崎競馬場)
  • 弥富トレーニングセンター(愛知県弥富市・名古屋競馬場)
  • 兵庫県立西脇馬事公苑(兵庫県西脇市・園田競馬場、姫路競馬場)

以上5つが現在の地方競馬のトレセンです。しかし南関東地区における認定厩舎は拡大していて、

  • 境共同トレーニングセンター(群馬県伊勢崎市境上渕名)
  • 下河邉トレーニングセンター(千葉県香取市高萩)
  • 有限会社ミッドウェイファーム(茨城県行方市蔵川)
  • NAR地方競馬教養センター(栃木県那須塩原市接骨木)
  • 大東牧場(千葉県市原市西国吉)
  • 有限会社エスティファーム小見川(千葉県香取市小見川)

以上の厩舎も認定厩舎とされています。競走馬の収容能力の問題から、これからも認定厩舎は地方競馬が活性化していけばしていく程に増えていくと言われています。

川崎競馬場の基本情報

地方競馬におけるトレセンの役割や生い立ちなどを上で説明してきましたが、こちらの記事で紹介したい川崎競馬場の基本情報についてまずは説明していきたいと思います。川崎競馬場は地方競馬の中でもトップクラスの知名度を誇る有名な競馬場で、

  • 浦和競馬場(埼玉県さいたま市)
  • 船橋競馬場(千葉県船橋市)
  • 大井競馬場(東京都品川区)

以上3つの競馬場と共に『南関東公営競馬』を構成しています。以下で川崎競馬場の基本情報を説明していきたいと思います。

川崎競馬のコース概要

  • 馬場:1周1200m 左回り平坦、砂厚8.5cm
  • 直線(4コーナーからゴール板まで): 300m
  • コース幅: 25m
  • 距離設定: 900m、1400m、1500m、1600m、2000m、2100m
  • 最大出走頭数(フルゲート): 1500m、1600m、2100mは14頭、それ以外は12頭。

川崎競馬で開催されているのはダートコースのみです。砂は従来は仙台産のものを使用していたものの、2011年5月からは青森産の砂に入れ替えています。コースの奥行きがない構造になっていて、向正面や3コーナーなどの仕掛け所をスタンドから見渡すことができるのが特徴的。

騎手の技量がはっきりと出るコースであると言われていて、ハンドリングや仕掛けなどの騎手のテクニックが観客席にいてもハッキリと見る事ができるという特徴があります。コーナーが極めてきついので人気馬であっても勝利させるには高い騎乗能力が必要だと言われています。

狭い敷地と大型ビジョン

全国の中で最も狭い敷地面積の川崎競馬場。しかし全国の競馬場で唯一、向正面の奥に大型ビジョンが設置されています。内馬場の芝生スタンドからも大型ビジョンでオッズなどの情報を簡単に取得できる事ができます。この大型ビジョンは「キングビジョン」と呼ばれていて、面積は496m²、最大視認距離は250m。設置当時は世界最大の大型ビジョンでした。009年6月に改めて世界最大面積1152m²の「川崎ドリームビジョン」として再整備され、2010年にギネス・ワールド・レコーズに認定されました。

メーカーは富士通フロンテックで、ギネス登録から1年後にドバイのメイダン競馬場のものが最大であるとして記録が塗り替えられましたが、それまでは世界最大の大型ビジョンでした。

ナイター競馬がアツイ!

川崎競馬場の魅力はナイター競馬の開催であるという声も多く出ています。1995年から「カワサキ・スパーキングナイター」という名称で実施しているナイター競馬。2002年8月からナイター競争期間中の最終競争発想予定時刻が20時50分とされ、夜中でも競馬を楽しむ事ができると多くの競馬ファンから高い支持を集めています。入場料が500円と安く、開催期間が夜遅いので、仕事帰りのサラリーマンなどでも気軽に立ち寄る事ができるという訳です。

ちなみに最終競争発想予定時刻の20時50分という時間は、大井競馬場や高地競馬場などのナイター競争を行っている競馬場と比較しても最も遅い時間です。現在日本の競馬場で最も遅い時間にスタートするレースを行っているのは川崎競馬場という訳です。

主なレース

  • 川崎記念(JpnI)
  • 全日本2歳優駿(JpnI)
  • エンプレス杯(キヨフジ記念)(JpnII)
  • 関東オークス(JpnII)
  • スパーキングレディーカップ(ホクトベガメモリアル)(JpnIII)
  • 戸塚記念(SI)
  • ロジータ記念(SI)
  • 鎌倉記念(SII)
  • ローレル賞(SII)
  • 報知オールスターカップ(SIII)
  • クラウンカップ(SIII)
  • 川崎マイラーズ(SIII)
  • スパーキングサマーカップ(SIII)

牝馬の川崎という異名がついている理由は、上の主な大レースに牝馬限定戦が多い事が理由です。サブタイトルを含めたレース名に名を残す3頭も全て牝馬である事から、川崎競馬では牝馬に比重を置いているケースがとても多いのです。

川崎競馬場へのアクセス

引用元:http://s-yamada-stable44.com/access.html

  • 住所:神奈川県川崎市川崎区富士見1−5−1

電車の場合

  • 京急大師線港町駅から徒歩1分
  • 京急川崎駅から徒歩12分
  • JR川崎駅から徒歩15分

無料送迎バス

  • 川崎駅と川崎競馬場を結ぶ無料送迎バスがございます。
  • 川崎駅地下街26番出口(21番のりば)
  • 運行間隔5~15分
  • 所要時間10~15分程度
  • 他競馬場の場外発売日は運行しておりませんので、ご注意ください。

川崎競馬のトレセン小向厩舎とは

川崎競馬場は国内で最も敷津面積が狭い為に厩舎が併設されていません。その為、厩舎は別の所にあり、それが小向厩舎で、厩舎地区にある1200mの調教用ダートコースで調教を行っています。川崎競馬の小向厩舎の特徴を以下で紹介していきましょう。

魅力1:馬の道路横断

川崎競馬の名物となりつつあるのが、馬がコースと小向厩舎を行き来する時の道路横断。厩舎前の多摩沿線道路は押しボタン式信号になっていて、信号が青に変わったタイミングで馬が警備員の誘導で横断歩道を渡って馬場を行き来します。今の所は馬と車の接触事故は1件も発生していませんのでご安心下さいね。

魅力2:調教風景を眺める事ができる

小向厩舎の調教用コースが河川敷にある為、土手や河川敷から馬の調教風景を眺める事ができます。走路等禁止された区画でなければ内馬場に相当する区画にも自由に入る事ができるなど、地元の人の憩いの場としての提供活動も盛んです。トレセンでの馬の調教風景は普通は生で見る事は難しいため、貴重な場面を見る事ができると言えるでしょう。

魅力3:時々水没する

地方競馬のトレセンならではの問題と言えるのが設備の甘さです。それは小向厩舎も例外ではなく、台風や大雨で多摩川が増水するとしばしば水没するのが関係者の悩みの種になっているのです。実際に被害にあったケースも多々あり、2007年9月7日に台風9号が首都圏に上陸した時には、多摩川の増水で調教用コースが完全に水没、同月12日から開催に出走を予定していた馬は川崎競馬場で調教をしました。

しかし都市部のトレセンでありながら河川敷の川風が気持ちよく、とても空気が良いので馬の調教には良い結果をもたらす事が多いと言われています。南関東からトップクラスの馬が出る要因のひとつは、小向厩舎の美味しい空気を吸ってのびのびと競走馬がトレーニングができるからだと言われているのです。

小向厩舎へのアクセス

引用元:http://s-yamada-stable44.com/access.html

  • 住所:神奈川県川崎市幸区小向仲野町15-5-E-5-205

バス

  • JR川崎駅西口北から 川73上平間行に乗り妙光寺前または小向で下車 、バス停より厩舎まで歩いて5分位です。

徒歩

  • JR川崎駅から徒歩30分位

まとめ

川崎競馬場のトレセンである小向厩舎の特徴や、地方競馬の雄である川崎競馬場について紹介してきましたが参考になりましたでしょうか。地方競馬のトレセンは、中央競馬の東西トレセン美浦や栗東、ノーザンファームの天栄やしがらきと比較すると大きく設備の整い方が異なり規模も違いますが、規模が小さい分だけ地域密着型の要素が大きく、川崎競馬のトレセン小向厩舎は、馬の調教を眺める事ができたり中に入る事ができたりといった、大型トレセンとは違う魅力があるのが特徴的です。

レース終わりに信号待ちをしている馬、レース前に調教施設で頑張ってトレーニングしている馬を写真で撮影するファンの方が多く、馬好きの人にとっては穴場スポットとなっている小向厩舎。興味がある方は一度是非現地にうかがって見て下さいね!